2020年9月2日、むつの使用済核燃料中間貯蔵施設の審査書案が了承されました。それから1月の間パブコメを実施しました。しかしパブコメ件数が確か60何件しか応募がありませんでした。再処理の方は750くらいあったのです。こちらは私が63件書きましたので、むつの方も、もしかして私が書いていたら120くらいになったのかもしれませんが、ほとんど応募がなかった。MOX工場も今パブコメをやってますが、書く人がいないとどんどん減ると思います。私は、今から200ページの審査書を見て、このツアーが終わってから書こうと思っています。
(追記:福島原発からの海洋放出に関するパブコメには、通常の1月間の締め切りを何度か延期して、4011件の意見が寄せられたそうであり、関心の違いが歴然です。ちなみに、処理水の安全性への懸念が約2700件、トリチウムの分離技術に関しては約2000件だった!)
大間原発は町民はあてにしていない。規制委員会もさじを投げた状態。
大間の原発は2026年に完工するはずでしたが、それを28年に延ばしました。しかし今から8年後ですから、8年先に果たしてこれが動くのか。これは町民から見るともうあてにならないということになっています。しかし、これが動かないと六ヶ所再処理工場を運転する意味がほとんどなくなります。他の原発でプルサーマルが進まない現状の中、大間原発は約1.1トンくらいのプルトニウムを1年か2年くらいの間に使ってくれるということで、一番期待が大きいのです。
ところが審査する側の規制委員会にしても、世界初のフルモックスなので、技術がないのです。原発の審査は出来るけど、フルモックスの原発は難しいと言って、殆ど匙を投げた状態です。だから大間の方が先に潰れてしまえば、六ヶ所再処理工場はやめるには非常に都合がいい状態になるわけです。私たちの運動からみれば、どっちでも、六ヶ所でもいいし、大間でもいいのですが、どっちかを止めればもう両方とも止まるよというところまで来ていて、彼らの方がつらい立場にあると思います。そういうことを考えながらツアーで現場を見ていただければと思います。
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