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8.無理やり動かそうとしている日本原燃

 日本原燃側の姿勢としてはこういうことをやろうとしているし、これを決定したわけです。

 2020年の7月16日のデーリー東北の新聞記事があるんですが、今まで安全対策工事でもなんでもそうだけど、例えば「朝8時から始まって夕方5時6時で終わりますよ」というのでは時間がかかるから、もう朝から晩までずうっと働く人を、2交代でも3交代でも突っこんでくれないかというのが事業者側の姿勢なんです。

 六ヶ所村内で働いている人の数は限られているので、いやそんなことを言ったって出来ないよということで断ってい居ますが、足りないなら他から連れて来るのではないでしょうか。そういうことをやってでも、無理やり動かそうとしています。

突貫工事がもたらしたプールの水漏れの教訓は?

 一つ過去の事例をお伝えしておく必要があると思いますが、使用済燃料の貯蔵プールは1000トンの使用済燃料を入れるプールを3つ作って、現在再処理工場には1000トンプール3つがほとんど3000トン近く貯まっています。

 それで、この工事をやる時に、一つ目の貯蔵プールは大江工業と言うところが、日本中の原発の使用済燃料のプールを作った技術がありますから、それは成功しました。だが、2番目、3番目は大江工業も人がいないので、全国から溶接業者を集めてプールを作りました。

 集めた人たちをたった1日研修して、「はい、あなたは明日から使用済燃料貯蔵プールの施工管理者ですよ、施工業者ですよ」というお墨付きを与えて始めたのです。その結果、とりあえずプールが出来ましたが、貯蔵を始めて5年後くらいに2番目と3番目のプールから水漏れがして、調べたら「不良工事がありましたね、ダメでしたね」ということで直したわけです。その修理にとんでもない工事の手間がかかりました。

 今同じことが起きているように思います。おそらくこんな風に短期のうちにやろうとすると、3年、4年、5年後に、あっちからこっちから放射能が漏れてるみたいな形にならざるを得ないのではないでしょうか。だから、工期に間に合うかどうかということを気にして、余り急いで作れば、結果的に再処理工場そのものがダメになってしまう可能性が私は高いのではないかという気がしています。


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