top of page
検索
  • xt822788

5.核燃料・核廃棄物運搬船の話(更新版)

更新日:2021年9月1日


 高レベル放射性廃棄物一時貯蔵施設は、核燃サイクル3点セットとは別で、後から追加された4点目の施設です。日本の電力会社が使用済燃料の再処理を英仏両国に依頼して、再処理した後に出る高レベル放射性廃棄物(再処理工場では使用済燃料を硝酸溶液で溶かして、最終的には約1%のプルトニウム、約95%の回収ウラン、約4%の核のゴミが出てきます。この核のゴミが高レベル放射性廃液で、これをガラスと一緒に約1100℃で溶かして、容器の中に封入したものをガラス固化体と呼びます。この容器の側に立つと、10秒くらいで人が死ぬくらい高い放射線を出します)が日本に返還されることになっています。高レベル放射性廃棄物が海外から戻って来るときには、パシフィックシリーズの船で帰ってきています。

 それから、日本の原発から搬出された低レベル放射性廃棄物(黄色いドラム缶)の輸送船は、青森が栄えるということで、「青栄丸」という名前になっている。

使用済核燃料の輸送船は六ヶ所が栄える「六栄丸」というネーミングになっていて、これは今ほとんど動いていません。

青栄丸は時々核のゴミのドラム缶を運んでいるのをむつ小川原港で見かけることがあります。

全国各地の使用済燃料貯蔵量

あと、使用済燃料の貯蔵状況と言うことで、私が作ったのは2019年9月末時点ですので、もうちょっとすると、2020年の9月末時点が発表できると思いますが、この時点で使用済燃料の貯蔵が約1万6千トン。で六ヶ所に約三千トンくらいありますから、この時点で約1万9千トンあります。他の方は1万8千トンという言い方をしますけど、それは2018年くらいの資料なので、新しいものを追加していくともう少し増えていきます。

 なにしろ動いている原発が少ないので、そんなに貯蔵量が多くなっているわけじゃありませんし、全体で今占めている割合が、74.7%いわゆる原子炉の方に残っていると。梶山経産大臣なんかは今いろいろ発表する時に8割ぐらいと言っているけれども、まだ8割は行っていませんね。そこはちゃんと慎重に我々も調べておかなければいけないところだと思っています。

 しかも、六ヶ所再処理工場が当分動きそうにないということで、電力会社側が自分たちの原発の中に中間貯蔵施設を用意するように変わりました。だったら、急いで再処理しなくてもいいのではないかと思ってしまいます。

 その後、今年の報告分を見ても、搬入量が大きく増えたとは言えない状況です。結局は原発の稼働が減った分、使用済燃料の発生量が減っているのであり、これでも年間800トンの再処理工場を40年間動かす意味はあると言えないのではないでしょうか?


閲覧数:35回0件のコメント

最新記事

すべて表示
記事: Blog2_Post
bottom of page