六ヶ所再処理工場の重大事故の過酷評価を消しちゃっていいのか、と言う話です。
さっきの高木さんが作った図よりももうちょっと小さいやつで、被ばくのイメージを考えてほしいんですが、結局3.11前の規制基準で審査がされた段階の時にほとんど対象にならなかった重大事故対策。例えば水があふれた場合、不法侵入、化学薬品の漏えいに対する考慮、それからそれぞれの地震とかに対しても、今までよりは厳しいというのが新規制基準です。
重大事故対策は前回なかったので、新たにどんなものがあるのかとなると、これは自然事象の方で13事象ありますが、重大事故等の対象事象ということで1から7ということになっています。この中で一番怖いのは何かというと、冷却機能の喪失による蒸発・乾固です。
再処理して出てきた放射性高レベル廃液を普段は電気で無理やり冷却しています。廃液を貯蔵する貯槽の2本の管を通して、その中に水を通して循環して、温度が60度以上にならないようにするということです。
それが失敗した場合には、いきなりどーんと上がっていくのを蒸発・乾固(私達から見ると、沸騰・爆発)という現象として捉えるのです。
それ以外の方にも順番はついていますが、実は彼らはこれが一番怖いわけです。原発で「臨界」とか言いますが、こういうものよりはこれが一番怖いということで、これを一番トップに挙げて評価しています。
Comments