電力料金明細書を見ると、再処理費用は載ってきません。最近載っているのは、自然環境にやさしい電気のエネルギーだとかで、そういうのは載ってきますがここは隠しているのです。ということで、集めたお金を日本原燃に毎年3000億円くらいずつこれまで払って来たのですが、これから安全対策工事にかかる費用約7000億円を日本原燃に投下するというのです。今まで約3000億円でもびっくりしていたのに、約7000億円も安全対策工事のために投下するのが、皆さんの支払った電気料金からなされるのです。皆さんが「そのお金返してよ」と訴訟を起こさない限り(訴訟を起こしても勝つとは限りませんので、訴訟を起こしただけでは再処理工場等に投じられるお金は返ってきません。地裁で勝っても負けても、高裁で勝っても負けても、最高裁で勝たないといけません)は、この制度は延々と続くのです。
今、皆さんは自然環境にやさしい電気とか、明日六ヶ所村に行くと風力発電所があったり太陽光発電所(メガソーラー)があったりします。
(追記:上の赤い文字の5カ所が六ヶ所村の風力発電所です。これで、終わりではなく、新規の建設を目指しているようです。2021年4月22日に、むつ小川原港を通りかかったら、大きな船が横付けとなっていて、風力発電の台座を運んでいました。
むつ小川原港には、新たな風力発電の部品が大量に運びこまれていて、4月16日から24日までにかけて、夜9時から朝6時までの間に搬入するという看板が設置されています。
なんといっても大きな部品なので、交通規制して、ゆっくり運んでいくのでしょう)
「いやあ私は環境に優しい電力会社と契約してるから、再処理等のお金払っていない」と思いたいんでしょうけれど、実は電力料金を払う段階で、例えば自宅に太陽光パネルやっている人もそうなんですが、電力会社と契約していると、送電線の費用負担がかかるので、それがこの費用の基になっているので逃げられないのです。
沖縄は原発がないので、初めから入っていないんですが、他は全部、沖縄県民以外はすべて払っているし事業所も払っているのです。
私の知り合いが八戸で太陽光パネルをやって、大間で風力発電をやって、ついこの間、佐井村で発電所を作って佐井に電気を送るということをやっていましたので、風力発電で電気を作っているんだから「再処理費用の金払ってるんですかあ?」と聞いたら、「電力会社と契約しているから払わざるを得ないんだよ、山田君」って言われて、結局逃げられないようになってますね。
(追記:先日、沖縄からの見学者1名を三沢駅前からむつ市野ホテルまでご案内したのですが、その方のお宅は完全に電力会社との接点がない自家発電ということでした。それが、安い投資で出来るならいいのですが、三沢市内に住んでいる私としては、どうしても電力会社との関係を断ち切るわけにはいかず、結局は再処理工場等の費用を電気代という形で払わされていることになります。)
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