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16.誰のお金でこんな危険なものが動くのか

 再処理工場に掛かる費用に関する議論が終わって、じゃあ、このお金誰が払うの?と言った時に、電力会社の方が「こんなお金出せません」、国も「出しません」となりました。

 それで色々考えた結果、皆の頭に名案が浮かんだ。「そうだ!国民負担にしよう」でまとまったのでした。

 この頃から、それまであやふやな形で費用負担を電力会社がしてきたのが終わり、沖縄電力利用者を除き、国民の皆さんがが払うように変わりました。この間、10数年前から電気料金の中で明細書に載らない料金がかすめ取られていることをほとんどの人が知らないでいらっしゃる。大変幸せな人生を送っているわけです。知らないし、知らされないからです。

 国民からこのお金を取るようになって以降、再処理工場、ウラン濃縮工場、低レベル貯蔵施設合わせて最初は1兆円ぐらいの建設費だったのに、今はもう再処理だけでほぼ4倍になりました。

 この金額でもまだ足りませんからもっともっと下さいということで、再処理だけで今13.94兆円です。じゃあ、MOXはいくらですか。MOXは2.34兆円です。あれ?さっきもっと少なかったよね、という話なんですが、こういう形で行くと、もう知らないうちに16兆円くらいになるわけです。これが総事業費だから。

費用を電気料金に加算する制度をやめさせなければ

 小出さん(元京都大学准教授)は、こういう表を見る時に、これは将来のことを考えると50兆円とか100兆円かかるのを、私たちは反対側としては考えなきゃいけないんだと。これで終わるはずがない。事故が起きた時の対策も含めるともっとかかるんだよ、と言う話をしていました。確かにどんどんお金が出ている状態を変えるためには、まず電気料金に加算する制度自体をやめさせるということを私たちが積極的に求めなきゃいけないんだけど、出来ていません。

 2009年に私が省庁交渉した時に聞いた話ですが、1キロワット/hあたりの負担金が、こういう形で明細されました。

 これが最近聞くとさらに桁が小さく発表されているようです。この時でもう過去に原子力開発をして使った分、平成16年までの15年間(この間が2倍徴収)とそれ以降の分、最後は2369年まで徴収するということで集めるそうです。

 (追記:この計算式について、民主党政権時代に民主党の参議院議員が政府に開示請求を出したが、重要な計算箇所が墨塗りで出て来たということでした。そうして、2369年まで徴収することだけが分かったということでした。

 これを原子力資料情報室のSスタッフも試みたそうですが、同じ結果に終わったようです。

 いずれにしろ、国民負担にさせられている私たち国民には、知る権利があるので、この計算式を公開してしかるべきですが、未だに非公開です。

 皆さんのご家庭の電気料金明細表をしても掲載されていないのですが、もう一つの環境に優しい電気大の方が明確に掲載されています。これも結構高額に思えますが、それに比べれば、小額なんだそうです。団体4人家族で1カ月間100円くらいと言われたことがあります。

1年で1200円×約350年として、たった42万円。これに、人口減少を考慮しないで、3千万世帯を掛けると、12兆6千億円。これだけのお金が集まる仕組みだが、それで片付くほど、核のゴミの処理が簡単に終わらない可能性が高い。)





 

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