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  • xt822788

12.再処理して出て来る核のゴミを、ごまかされないように申請書から拾って表にした


最新の事業申請書には、六ヶ所再処理工場を1年間で800t再処理した際に出て来る核のゴミがどんな種類のもので、どの程度の量が出るのかということで書いています。

 プルトニウムと回収ウランの方は、別な項に書いていますが、核のゴミはこんなに出ますよ。

 ガラス固化体だったら1000本ですよ、ドラム缶なら950本ですよ、という形で出ています。それで、低レベル放射性廃棄物のドラム缶は(六ヶ所村の核燃サイクル施設のうち、低レベル放射性廃棄物埋設施設に搬出して管理してもらうことになっています)置くところありますが、高レベル放射性廃棄物ガラス固化体は最終処分地に運ぶ約束になっていますが、その他のもののほとんどは置くところが決まっていません。

 どこに行くかが未定です。ものによっては、普通ドラム缶と言うと200ℓなんですが、1000ℓドラム缶もあります。こういうところが全く分からない。TRU廃棄物(超ウラン廃棄物)は、低レベル放射性廃棄物埋設施設(地表より12、掘り進んだ場所に、6mの高さのコンクリートピットを作り、その中にドラム缶を収納するのが基本。放射線量によって、1号廃棄物、2号廃棄物という呼び方をしている。ドラム缶20マン本をピットに入れて、満杯になったものを埋設して、約300年間管理する。全部で、300万本まで預かる予定である。)よりも深く、地下70mほどの場所に放射性廃棄物を埋設する計画であり、その候補地を現在探している途中である。


 TRU廃棄物(超ウラン核種)とか低レベル廃棄物以外のもので、実はもっと放射線量の高いものがあって、高レベルと同等に埋めなければならないものもあります。この表は、ただ「ガラス固化体で再処理すれば、核のゴミが減りますよ」というのが彼ら原子力推進側の普通の言い方なのですが、そういうものに対して、実際そうじゃないよということを、こういう申請書から私たちが拾っていかないと、ごまかされてしまうということで皆さんに見てほしいと思って貼り付けました。

 前の安倍首相は、再処理工場で処理すれば、核のゴミが減量(使用済燃料で置くよりはガラス固化体の方が体積が小さくなるという意味)するとか言ってましたが、ガラス固化体以外の核のゴミのことも考えれば、やはり再処理する方が核のごみ総量は増えるでしょう。

 その上で、再処理すると、核のゴミを管理すべき期間も短くなると言ってましたが、それもどうでしょうか。

 私は既に還暦を過ぎてるので、せいぜい長生きしても40年は生きられないと思いますが、

低レベル放射性廃棄物のドラム缶でさえ300年間の埋設管理が必要で、高レベル放射性廃棄物が約24万年(プルトニウムの半減期が2万4千年なので、半減期を10回繰り返して、ようやく減少していくのです。)の管理が必要。それを、もっと短くできると言ったところで、ずっと先の子孫に管理を委託しなければいけない状態であり続けるでしょう。

 自民党の議員の方々からは、原発の運転が必要という声も高いし、いずれは高速増殖炉という掛け声も聞こえますし、核融合を進めよとの声も聴きますが、その先に残る核のゴミ問題については、あまり深く考えていないのではないでしょうか。

 結局、福島原発事故前に、原子力発電の押せ押せで、海外に日本原発を売り出そうとしていた時代の反省がないまま、今も福島原発事故をなかったことにしようという勢力が出てきている。結局は、全国の原発現地に置き去りにされた核のゴミの処理・処分については、真摯に考えないままであることには変わりがないようだ。





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