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解説3の2:ウラン濃縮工場の運転状況

更新日:2021年5月22日


当初、150トンSWU/年の施設を毎年立ち上げ、1500トンSWU/年とする計画だったが、新型機の導入が困難で2012年以降の最新型機導入。75tSWU/年相当操業中だったが、9月12日に停止。なお、5月にウラン濃縮工場の審査が終了し、450トンSWU/年まで増設する予定だったが、神戸製鋼社のデータ改ざん製品が納入されていたことが発覚し、増設工事が中断中。現在は、設計工事の方法の認可を申請中。


遠心分離機の停止状況

設備名 操業開始年月 停止年月日 停止台数

RE-1A 92.03 00.04.03 4,244

RE-1B 92.12 02.12.19 4,216

RE-1D 93.05 05.11.30 3,499

RE-1C 94.09 03.06.30 4,096

RE-2A 97.10 06.11.30 2,646

RE-2B 98.04 10.12.15 3,816

RE-2C 98.10 08.02.12 2,507

 計 25,024


2021年3月末現在、ウラン濃縮工場関連の核のゴミ貯蔵量(処分方法未定)

放射性物質の種類 累積保管廃棄量(本)

放射性固体廃棄物 12,963 200リットルドラム缶換算(4減)

放射性液体廃棄物 注2     32 20リットルドラム缶換算(55減)

付着ウラン回収に伴う放射性液体廃棄物    

61 80kgボンベ換算本数

使用済遠心機      75 tSWU/年相当分

研究棟放射性個体廃棄物 1,297 200リットルドラム缶換算

研究棟放射性液体廃棄物      46 200リットルドラム缶換算

濃縮された後の劣化ウランシリンダー 1,108本(約12トン入り)。固形化処理のため搬出した数量(16本)を減じている。回収した付着ウラン 6本。7つの濃縮工場の遠心分離器を解体中で、空き工場に収納。  


既設遠心機450トンSWU/年は、段階的に新型遠心機に更新することとしており、2010年3月から初期導入分75トンSWU/年の更新工事を2回に分けて行い、2012年3月に前半分(37.5トンSWU/年)、2013年5月に後半分(37.5トンSWU/年)の生産運転を開始しましたが、新規制基準に適合するための安全性向上工事や新型遠心型の更新工事、濃縮事業部の品質保証活動や設備の安全確認等の対応の改善を図るため、RE-2A75トンSWU/年について2017年9月27日生産運転を一時停止している。

なお、休止している75 トンSWU/年に加えて、2017年5月14日に375トンSWU/年の増設が許可されたが、これから設計及び工事の方法の認可申請がされ、450トンSWU/年の操業が予定されている。

日本原燃㈱の竹内社長(すでに故人となっている)自ら、核燃サイクル3点セットの一つである「ウラン濃縮工場については辞めたい」という話をしたことがある。その場に同席していた木村知事(核燃に関わった青森県の3知事は、北村、木村、三村である)から、「それは困る。加工工場がなくなると、核のゴミだらけになってしまう」という話をしたことがあった。

つまり、木村知事から見たら、低レベル放射性廃棄物埋設施設と再処理工場、高レベル放射性廃棄物一時貯蔵施設が核のゴミだらけの施設であるということを認めたことになる。

そこで、日本原燃はウラン濃縮工場に拘らざるを得なくなったが、海外からウラン燃料を買う方が安いので、積極的に新工場を建設するようには動いていないように思える。

ただし、経済的な側面を除いて見れば、ヒロシマ型原爆の材料を作るウラン濃縮技術とナガサキ型原爆の材料を作る再処理技術を日本独自に用意したい輩が、強力に後押ししているように思える。

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