再処理工場の問題点
201017アオモリスタディツアー 山田清彦によるガイド
始めに
青森県下北郡六ヶ所村に核燃サイクル施設の設置が認められたのは、1985年4月9日の青森県議会全員協議会で、当時の北村知事が「核燃受け入れて然るべき」と発言したことによります。
あれから今日(2021年4月9日)までの36年を得て、今も再処理工場が本格的には操業していません。
操業はしていませんが、過去にアクティブ試験(再処理工場を動かす試験)を行ったことがあり、環境中に放射能を放出したことがあり、現在も沢山ある貯槽や総延長約1300㎞の配管中に放射性の溶液等を溜め込んでいます。それらが、大地震や航空機等の墜落で大事故で漏れることがないか不安な状態です。
私自身は三沢市内に住んでいますが、我が家は再処理工場から直線距離で約30㎞に位置しています。
既に30年以上も核燃サイクル施設や下北半島にある原子力施設の反対運動に関わっていますが、なかなか成果を上げるには至っていません。
私は既に還暦を超えていますが、私よりも年若い方々が核燃サイクル施設への反対運動に加わっていないのは、再処理工場について余りご存じないからではないかと思っています。
昔は省庁交渉が霞ヶ関等で行われ、その議事録も限られた人にしか渡らず、情報の拡散には時間が掛かったものです。その点は大幅に改善され、原子力規制委員会の会議などでは、生配信もあれば、資料なども閲覧できます。それに加えて、ZOOMというツールまでも広がり、あちこちの情報を、我が家に居ながらでも手に入れることが出来る時代となりました。
私自身は、そういうツールに長けていないのですが、私の所属する団体では情報の更新が遅れていて、中には4年間も眠っているHPもありました。それでは、最新の原子力推進側の情報を鵜呑みにする人が出てもおかしくありません。
以上のことから、私が自分のホームページを立ち上げるしかないかと判断しました。
以前から、3分くらいの映像で、100回作って、更新版をユーチューブで流すアイデアもあったのですが、その叩き台を作る場所としても利用したいと思いますので、ご了承の上で利用して頂ければと思います。
なお、既に配信した原稿(2020年10月16日スタデイツアーのガイド)に、パワーポイントの写真を張り付けて、1回3分くらいで読めるように加工して、取り敢えずシリーズもので流したいと思います。
* 六ヶ所村の核燃サイクル施設=ウラン濃縮工場、低レベル放射性廃棄物埋設施設、再処理工場
以上の3点セットに、高レベル放射性廃棄物一時貯蔵施設、MOX加工工場が加わりました。
私達は、六ヶ所村の再処理工場を六ヶ所再処理工場と呼ぶのは、茨城県の東海村にある再処理工場を東海再処理工場と呼ぶのに合わせて使っています。決して、六ヶ所有るわけではありません。
* 下北半島の原子力施設=六ヶ所村の核燃サイクル施設、東通村の東北電力・東通原発1号機、東京電力・東通1号機、むつ市の使用済核燃料中間貯蔵施設、むつ市の原子力船「むつ」の使用済原子炉と核のゴミ貯蔵施設、大間町の世界初のフルMOX原発を指しています。
では、お付き合いのほど、宜しくお願いします。
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